2009年10月27日火曜日

新作ヘッドについて

チタン軽量ヘッド 7.5度の進捗状況ですが、硬すぎて削り辛く完成が遅れております。
試作品とは違った輝きで、すばらしく見た目は良いのですが、シャフトを収めるテーパー穴の加工にてこずっています。
完成までもう少々お待ちあれ。

2009年10月19日月曜日

オリジナルチューニングハンマーをいろいろ試す。

今日は少し会社に残り、先輩調律師にいろいろなハンマーを使ってもらい、音色の違いを少し離れた所から観察させてもらいました。
試したのは、黄楊、スプルース、ローズウッド、メイプル、国産の伸縮タイプ。
聴こえ方は人それぞれですが、全てにおいて良い悪い関係なく音色の変化がでました。
トップ3は黄楊、スプルース、ローズウッドでした。また体調で聞こえが変わるのかもしれません。時間をかけて違いも確認していく必要があるのかもしれません。

スプルースのハンマーの耐久性もまだ今の所問題ありません。シャフトは固定式では無いのですが、緩みも無くガタつきも無く、普通です。
商品化に一歩一歩近づいてきている感じです。塗装等をもうしばらく研究してみます。



2009年10月17日土曜日

YAMAHA C3XA

今日はお店に展示してあるC3XAを調律してみました。
しばらくスプルースのハンマーを使ってみて分かったことがあります。
以前にご紹介した2本写っているハンマーの写真、黄色い黄楊のハンマーを使用していて、ここのところずっとスプルースに替えていたら、手が痛いです。こちらの言葉で『いずい』。今までストレートタイプのハンマーを使用してきた方には問題ないと思いますが、洋梨タイプを使った方には少々きついかも。
黄楊の形は手に馴染むプクッと膨れた形。手に馴染んで、ハンマー全体が手に馴染む形状。
角が無く改めて良いと感じました。スプルースはこっちも作ろう。
微調整の時が一番しっくりきます。
半分スプルース。半分黄楊。こんな感じで試しながら調律。
結果は、音色はスプルース。操作性は黄楊。
こんな感じでした。
まずは試作して試してみます。割れ止めのリングまでのテーパーがスリムペアタイプは細いのでさらに耐久テストが必要だと思われます。
再来週にはチタンヘッドが完成します。出来ましたらすぐにアップします。

チューニングハンマーテスト 中間報告

スプルースのハンマーを使ってみて、強度的な問題はシャフトの刺さっている部分に関しては特に無い模様。がしかし、握っている部分は多少ささくれてきましたので、ペーパーで修正後、ウレタンクリアーで塗装しました。真っ白な綺麗なまま使えますし、塗装による音色の変化は特に今のところ感じられないです。
相変わらず楽器の響きを損なわず綺麗に響きます。
以前メープルと黄楊の違いで明るく響かなくなる傾向があった楽器を調律してみたところ、スプルースのハンマーは明るく良く響き、音の芯を捉えやすく感じます。

スプルースのハンマーは軽量化と敏感な操作性と目指しているので、ショートタイプのみ製作することにしました。

過去に製作したハンマーの中で唯一着色に成功した貴重な一本(笑)
現在東京の第一線で活躍中の某調律師の元で使用していただいております。
バーズアイメープルを塗ってあります。

2009年10月4日日曜日

チューニングハンマー 試作ヘッドの詳細

チップ上のシェイプはハンマーの差し替えの時に持ちやすく、楽器の振動を手元までロスする事無く伝えます。

スリムな形状は強度も必要十分です。
チップを取り付けた全長はアプスコショートヘッドと同サイズです。

チューニングハンマー ヘッド角度の違い






わかりやすくアップライトピアノに2本挿して写真を撮ってみました。
右が試作のスプルースハンマー ヘッド7.5°
左が黄楊のハンマーでアプスコショート10°です。
わずかな角度の違いですが、握った感じはかなりの違いを感じ取れます。
根元から回っている感じが良く伝わってきます。



2009年10月3日土曜日

スプルース製チューニングハンマー

今回試作で削りだしたスプルースハンマーは音の広がりが良く聴いていて心地よい響きがします。
会社の先輩に使ってもらい聴いていましたが、先輩が使用していたヤマハのチューニングハンマーは聴いていて、音が伸びないです。試作のスプルースハンマーは、楽器の響きを損なわず楽器の聞きたい音をそのまま出してくれるかの様です。
楽器にもよるかと思うので、さらにテストしていきたいと思います。
7.5度のヘッドの使用感ですが。もう離れられません。このまま本製作に入りそうです。。
あと数十台テストしてよければ製作に入ります。

2009年10月2日金曜日

ヘッドについて


ヘッドの試作品を使い台数をこなしてきましたが、角度についていまだ答えが出ていません。
もう一度10度に戻ってみてから答えが出てきそうな気がします。
前回のスプルース製ハンマーは強度的にも問題なく、使用していて、シャフトがゆるくなってくる症状は無いですが、丁寧に扱わないと、ぶつけて打痕が出来てしまわないか心配です(笑)そういう点では非常に今までの素材と違って柔らかいです。

写真はイトーシンで販売しているヘールタイプ(写真下2本) スリムペアタイプ(上2本)です。
サイズは210ミリ+シャフト長50ミリです。抜き差し微調整できます。
価格は22,000円 先端のネジはアプスコのヘッドに合わせて切ってありますが、イトーシン、ヤマハのヘッドもご使用いただけます。
もちろん今開発中のチタンヘッドはジャストマッチです。

ハンマー貸し出しサンプルありますので興味のある方はメールにてご連絡ください。(^^)
返送時の送料はご負担くださいね(^^;